先日、セリエA最終節がありました。
ミランはアウェーで4位フィオレンティーナとの直接対決、勝ち点差は3。
ミランは3位ですからね。
セリエAの順位決めは①勝ち点②当該チーム同士の対決の結果③得失点とのこと。
もしミランがフィオレンティーナ(以下ヴィオラ)に負けたら、勝ち点は71で並ぶのです。
そしたら②が採用される。
前にミランホームでヴィオラと対決した時は、ミランが1-0で勝利。
つまり、2点差以上でミランがまけさえしなければ3位は確保できるんです。
3位と4位に何か違いがあるのかというと、これも大有りで、3位は来シーズンのCLにストレートイン(予備予選なしでいきなり本戦からでれる)、4位は予備予選からなんです。
予備予選からだと、普通より早めにシーズンが始まるんです。だから選手にとっては休養の時間が短くなる。
それに加えて今年は代表でワールド杯の予選や、イタリア代表に関してはコンフェデレージョンズ杯があるから、ただでさえ休む期間が短い。
疲労のたまった状態でシーズン始まって、また序盤からすべって優勝は遠い・・・とか嫌ですしね。
だからこの試合はしっかり勝ち点を取って、3位を確保することが大事なのです。
しかし・・・。
しかし、開催地であるスタディオ・アルテミオ・フランキ(ヴィオラのホームスタジアム)はそんなギスギスした空気ではなかった。
シーズン最終節ってのがあるかもしれないが、それ以上に一人のある選手に向けての慰労のムードがあったのです。
そう、パオロ・マルディーニ。
前に記事でも紹介したとおり、今シーズンをもって25年間のサッカー選手人生に終止符を打つ、ミランの偉大なるバンディエラ。
普通、クラブのサポーターというのは、そのクラブのある地元の人たちが地元愛からクラブを愛し、応援するというものなので、それ以外は悪であり、敵以外何者でもないのです。
そういう概念があるにも関わらず、ヴィオラのサポーターが作るアルテミオ・フランキの雰囲気は、「マルディーニ、今までありがとう。おつかれさまでした。」というものでした。
現地に行っていたスカパーの解説陣が言うには、横断幕で「偉大なるバンディエラ、今までありがとう」とのようなものがはってあったそうです。
そんな雰囲気のなか、カメラが映し出すマルディーニの動きを見てたら、もうこの偉大な選手が見られなくなるのか・・・と、改めて涙がでましたね。
試合はミランが2-0で勝利。
カカとパトの得点で、点を取った後マルディーニと喜ぶ両選手を見たときも、ぐっときましたね。
試合終了後も相手選手一人ひとりと握手するマルディーニの姿をカメラは追ってました。
この時若手の選手は、偉大な選手の引退に立ち会えて、どう思ったのでしょうか。
中堅選手は、今度は自分がチームを引っ張り、この人のようにチームの、サッカー選手としての模範となろうと思ったのでしょうか。
ベテラン選手は、自分もこの人のように華々しい最後を迎えれるよう、あと数年がんばろうと思ったでしょうか。
とにかく、試合終了後も1分1分、1コマ1コマのシーンに重みを感じました。
本当に25年間おつかれさまでした、偉大なるバンディエラ:パオロ・マルディーニ
そしてこの日、もう一人ミランから離れる人が居ました。
監督:カルロ・アンチェロッティ
ミランを率いて8年。その間にCLを2回、スクデット(リーグ優勝)を1回という、すばらしい!とはいえなくても、十分な結果を残してくれたと思います。
確かに試合中に相手に先制されて、どうしても1点とらないと・・・というシーンでサイドバックを交代、という?な采配をするときもありましたが、自分としては「おつかれさま」と言いたいです。
なぜなら、この人はなんと言っても世界一の中間管理職だと思いますw
自分が采配するチームなのに、自分の使いたい選手じゃない選手を使え、とクラブフロント(上司)から命令され、使わざるを得ない。
一人ならまだしも、毎年毎年そういう選手をどんどんとるフロント。
それでも文句を言わずにもくもくと結果を残そうと努力をするアンチェ。
この人が監督なら、確かにクラブはやりやすいかもしれませんが、なんかちがうんですよね。
一度でいいから、アンチェがこの選手がほしいから獲得に動いてくれといった選手をフロントが取って、その選手を使いこなすアンチェが率いるミランを見たかった。
戦術がしっかりしてる監督なら、ここでかなりの手腕がでるので、1シーズンこの方法をアンチェにやらせてから、首かどうかを決めて欲しかったですね(前も言った気がするww)
この試合中のアンチェは、ミランが先制するとどっかりとベンチに座る姿がうつり、自分の役目は終わった、と満足気な表情でした。
本当におつかれさまでした。
再就職先はチェルシーだそうですが、こちらもオーナー:アブラモヴィッチがうるさそうなクラブですが、ミランほどじゃないと思うので、思う存分手腕を発揮してください。
でも、ピルロは連れてかないでねw
そして、ミランは8年の長期政権が終り、新しい監督が就任しました。
名前はレオナルド
そう、鹿島アントラーズに2、3年間ほど所属していたあの選手が、ミランで監督業を始めることとなったのです。
鹿島退団後はパリ・サンジェルマンへ移籍し、初めての欧州で不安なところもありましたが、結果を残し、翌シーズンにミランに移籍。
ミランではサイドの核として活躍し、スクデット獲得にも貢献。
4シーズンミランにいて、その後ブラジルへ里帰り。
引退前の1シーズンはまたミランへ戻り、引退後はそのままミランのフロントに入りました。
ミランのフロントではテクニカル・ディレクターを努め、母国が同じブラジルであるカカやパトを獲得する時に、いい相談役となり、交渉を成立させた人物です。
監督としては経験がないため、不安なところはありますが、バルサのベップも監督1年目でCLやらリーグ優勝やらとったんだから、きっといけるさ!w
不安なところとしては、外部からの招聘ではなく、フロント内での昇任人事みたいなものなので、フロント主体のチームが続くということ。
しかもアンチェ時代以上にそれは濃くなりそう・・・。
選手もカカがレアルに引き抜かれるだぁ、アンチェに着いてってピルロやらセードルフがチェルシーにいくだぁ、いろいろなうわさがありますし、来シーズンのスタートにどんな面子がいるのか気になるとこですね。
なんとレオナルド自身はカカ主体ではなく、ロナウジーニョ主体のチームを作るとかなんとかww
もう、不安でいっぱいですw
果たして、2009~2010シーズンがどうなるか。
今から不安でもあり、それゆえに楽しみだ。
ミランはアウェーで4位フィオレンティーナとの直接対決、勝ち点差は3。
ミランは3位ですからね。
セリエAの順位決めは①勝ち点②当該チーム同士の対決の結果③得失点とのこと。
もしミランがフィオレンティーナ(以下ヴィオラ)に負けたら、勝ち点は71で並ぶのです。
そしたら②が採用される。
前にミランホームでヴィオラと対決した時は、ミランが1-0で勝利。
つまり、2点差以上でミランがまけさえしなければ3位は確保できるんです。
3位と4位に何か違いがあるのかというと、これも大有りで、3位は来シーズンのCLにストレートイン(予備予選なしでいきなり本戦からでれる)、4位は予備予選からなんです。
予備予選からだと、普通より早めにシーズンが始まるんです。だから選手にとっては休養の時間が短くなる。
それに加えて今年は代表でワールド杯の予選や、イタリア代表に関してはコンフェデレージョンズ杯があるから、ただでさえ休む期間が短い。
疲労のたまった状態でシーズン始まって、また序盤からすべって優勝は遠い・・・とか嫌ですしね。
だからこの試合はしっかり勝ち点を取って、3位を確保することが大事なのです。
しかし・・・。
しかし、開催地であるスタディオ・アルテミオ・フランキ(ヴィオラのホームスタジアム)はそんなギスギスした空気ではなかった。
シーズン最終節ってのがあるかもしれないが、それ以上に一人のある選手に向けての慰労のムードがあったのです。
そう、パオロ・マルディーニ。
前に記事でも紹介したとおり、今シーズンをもって25年間のサッカー選手人生に終止符を打つ、ミランの偉大なるバンディエラ。
普通、クラブのサポーターというのは、そのクラブのある地元の人たちが地元愛からクラブを愛し、応援するというものなので、それ以外は悪であり、敵以外何者でもないのです。
そういう概念があるにも関わらず、ヴィオラのサポーターが作るアルテミオ・フランキの雰囲気は、「マルディーニ、今までありがとう。おつかれさまでした。」というものでした。
現地に行っていたスカパーの解説陣が言うには、横断幕で「偉大なるバンディエラ、今までありがとう」とのようなものがはってあったそうです。
そんな雰囲気のなか、カメラが映し出すマルディーニの動きを見てたら、もうこの偉大な選手が見られなくなるのか・・・と、改めて涙がでましたね。
試合はミランが2-0で勝利。
カカとパトの得点で、点を取った後マルディーニと喜ぶ両選手を見たときも、ぐっときましたね。
試合終了後も相手選手一人ひとりと握手するマルディーニの姿をカメラは追ってました。
この時若手の選手は、偉大な選手の引退に立ち会えて、どう思ったのでしょうか。
中堅選手は、今度は自分がチームを引っ張り、この人のようにチームの、サッカー選手としての模範となろうと思ったのでしょうか。
ベテラン選手は、自分もこの人のように華々しい最後を迎えれるよう、あと数年がんばろうと思ったでしょうか。
とにかく、試合終了後も1分1分、1コマ1コマのシーンに重みを感じました。
本当に25年間おつかれさまでした、偉大なるバンディエラ:パオロ・マルディーニ
そしてこの日、もう一人ミランから離れる人が居ました。
監督:カルロ・アンチェロッティ
ミランを率いて8年。その間にCLを2回、スクデット(リーグ優勝)を1回という、すばらしい!とはいえなくても、十分な結果を残してくれたと思います。
確かに試合中に相手に先制されて、どうしても1点とらないと・・・というシーンでサイドバックを交代、という?な采配をするときもありましたが、自分としては「おつかれさま」と言いたいです。
なぜなら、この人はなんと言っても世界一の中間管理職だと思いますw
自分が采配するチームなのに、自分の使いたい選手じゃない選手を使え、とクラブフロント(上司)から命令され、使わざるを得ない。
一人ならまだしも、毎年毎年そういう選手をどんどんとるフロント。
それでも文句を言わずにもくもくと結果を残そうと努力をするアンチェ。
この人が監督なら、確かにクラブはやりやすいかもしれませんが、なんかちがうんですよね。
一度でいいから、アンチェがこの選手がほしいから獲得に動いてくれといった選手をフロントが取って、その選手を使いこなすアンチェが率いるミランを見たかった。
戦術がしっかりしてる監督なら、ここでかなりの手腕がでるので、1シーズンこの方法をアンチェにやらせてから、首かどうかを決めて欲しかったですね(前も言った気がするww)
この試合中のアンチェは、ミランが先制するとどっかりとベンチに座る姿がうつり、自分の役目は終わった、と満足気な表情でした。
本当におつかれさまでした。
再就職先はチェルシーだそうですが、こちらもオーナー:アブラモヴィッチがうるさそうなクラブですが、ミランほどじゃないと思うので、思う存分手腕を発揮してください。
でも、ピルロは連れてかないでねw
そして、ミランは8年の長期政権が終り、新しい監督が就任しました。
名前はレオナルド
そう、鹿島アントラーズに2、3年間ほど所属していたあの選手が、ミランで監督業を始めることとなったのです。
鹿島退団後はパリ・サンジェルマンへ移籍し、初めての欧州で不安なところもありましたが、結果を残し、翌シーズンにミランに移籍。
ミランではサイドの核として活躍し、スクデット獲得にも貢献。
4シーズンミランにいて、その後ブラジルへ里帰り。
引退前の1シーズンはまたミランへ戻り、引退後はそのままミランのフロントに入りました。
ミランのフロントではテクニカル・ディレクターを努め、母国が同じブラジルであるカカやパトを獲得する時に、いい相談役となり、交渉を成立させた人物です。
監督としては経験がないため、不安なところはありますが、バルサのベップも監督1年目でCLやらリーグ優勝やらとったんだから、きっといけるさ!w
不安なところとしては、外部からの招聘ではなく、フロント内での昇任人事みたいなものなので、フロント主体のチームが続くということ。
しかもアンチェ時代以上にそれは濃くなりそう・・・。
選手もカカがレアルに引き抜かれるだぁ、アンチェに着いてってピルロやらセードルフがチェルシーにいくだぁ、いろいろなうわさがありますし、来シーズンのスタートにどんな面子がいるのか気になるとこですね。
なんとレオナルド自身はカカ主体ではなく、ロナウジーニョ主体のチームを作るとかなんとかww
もう、不安でいっぱいですw
果たして、2009~2010シーズンがどうなるか。
今から不安でもあり、それゆえに楽しみだ。
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サッカーに興味のない人も一度は見てみよう!
というのも、今シーズンからBSでミラン・チャンネルなるものが放送され、
生放送でないにしろミランの試合を全試合放送するようです。
無料番組で全試合見れるとか、ミラン好きになれるチャンスです。ぜひ見てみましょう!
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